基本から着こなしまで!女性向けオフィスカジュアルのポイント解説
Work Style 2022.03.26 UPDATE
最近はオフィスカジュアル・ビジネスカジュアルOKという会社も増えてきましたね。男性陣はクールビズとあわせて、スーツやネクタイから解放されて喜んでいる人も多いことでしょう。
もちろん女性としても、堅苦しい服装をしなくても良いのは助かるものの、その線引きには悩むところです。そしてオフィスカジュアルとなると、コーディネートの問題も。外さないのはもちろんのこと、できる範囲でオシャレや自分らしさを演出したいですよね。
今回はオフィスカジュアルの基本から、女性向けのコーディネートを年代やシーズン別にまとめてみました。
オフィスカジュアルとは?その基本とルール
すっかり耳に馴染んだオフィスカジュアルという言葉ですが、実はその言葉に明確な定義はありません。
求人情報で「オフィスカジュアルOKな職場です!」と書いてあっても、ジャケットを着るのか、靴はどこまでOKなのか、アクセサリーはつけてよいのか、など細かい情報は全くわからないし、教えてくれないのです。
実際はその会社、職場によると言ってしまえばそれまでなのですが、ざっくり言えば「スーツまでかっちりフォーマルでなくても良いけれど、一応ビジネスシーンでも問題ない、相手に失礼のない程度の服装」、そんなところでしょう。
また、職種によっても許容範囲が異なります。毎日のように外部の人やお客様に会う営業職と、内勤で接客などをあまりしない専門職では求められるコーディネートが違ってきます。
一般的な傾向ですと、ビジネスの強い(オフィスカジュアルNG)業種や職種は、公務員や金融系、営業職などです。メーカーや商社、サービス業や内勤ですと上品めなオフィスカジュアルはOKという職場が多いでしょう。アパレルやIT系などになると、かなりカジュアル寄りでもOKで、スニーカー出勤OKなんてケースも。
とはいえ、どんな職場であれビジネスシーンでも問題ない服装、同僚や来訪者に失礼のない服装と考えると、オフィスカジュアルの基本や、どんな人にも当てはまる共通のコーディネートが見えてきます。
1.清潔感があり、型崩れしていない服装
そもそもオフィスカジュアルに限った話ではないですが、社会人のマナーとして、清潔感のある服装を心がけましょう。洗濯はもちろんですが、シワが多かったり、型崩れしていたりするとだらしない印象を与えてしまいます。オフィスカジュアルで使う洋服は定期的にクリーニングに出しても良いでしょう。
また、色の濃い服装(特に黒など)はホコリなどが目立ちやすいため、こまめなメンテナンスが必要です。手間が面倒という人は避けるのも手です。
2.過度な露出は避ける
梅雨や夏には軽装にしたくなるものですが、あまり肌の露出が多いものはNGなので避けましょう。また、胸元が大きく開いた服、丈の短いスカート、ボディラインがはっきりした服装なども一般的なビジネスシーンでは好まれません。その他、スカートを履く場合はストッキングを着用して、生足を避けるようにしましょう。
3.派手なカラーや柄は避ける
スーツやジャケットで黒や紺、グレーなどの色が多いように、ビジネスシーンでは落ち着いたカラーコーディネートが好まれます。そのため、派手なカラー、原色系の服装は悪目立ちしてしまいます。他の人たちの目線の邪魔になるため、避けましょう。
ゲームやアニメキャラクターなどのイラストが入ったものや、ペット・アニマル柄も仕事をする服装とは認識されないためNGです。ただし、システムエンジニアやデザイナーなど、クリエイティブ系の職種や職場ではこの限りではないケースもあるかもしれません。
4.デニムは避けたほうが無難
プライベートでデニムを履いたり、デニム素材のファッションを楽しんだりする人も多いと思いますが、きれいめのオフィスカジュアルが求められる職場では避けた方が無難でしょう。諸先輩方の「そもそもジーパンは労働者階級の服で…」なんていう講釈のオマケがついてきてしまうかもしれません(笑)
逆にアパレルやIT系ですとデニムOKの可能性も高いですよ。
レディース×オフィスカジュアルの定番コーデ
オフィスカジュアルの基本、ポイントを踏まえた上で、女性のオフィスカジュアルのおすすめコーディネートをご紹介します。
トップスは定番のシャツ・ブラウスで
トップスは定番のシャツ・ブラウスが外せません。しっかりとオフィスカジュアルを演出しつつ、女性らしい印象を与えられるコーディネートです。着回しやすいベーシックなカラーと、シンプルな柄、デザインのものをいくつか用意しておきましょう。シワになりにくい素材を選ぶと清潔感と上品感を出せますし、メンテナンスも楽でオススメです。
キチンと感を出したい人は襟付きのものや襟開きをスクエアタイプに、柔らかい印象を出したい人は襟なしで襟開きを丸タイプにすると良いでしょう。襟付きシャツとタイトなジャケットやパンツなどを合わせると、かなりビジネスよりの固いイメージになるため、職場の周りの雰囲気を見て調整しましょう。
逆に抜き襟コーディネートはやりすぎるとだらしない雰囲気になるため、うまく調整して適度なリラックス感を出してください。
オフィスによく馴染む、動きやすいパンツスタイル
動きやすいパンツスタイルは、女性のオフィスカジュアルの定番コーディネートです。チノパンツなどは男性のコーディネートでもよく使われており、職場によく馴染むでしょう。レーヨンやポリエステルなどの化学繊維素材を使ったものだと、パンツスーツに近い雰囲気となるため、キチンと感を演出できます。
カラーは黒やグレー、ネイビーあたりが定番カッチリ系で、ベージュやカーキ、アイボリーなどにすると少しソフトな印象になります。春から夏にかけては白のパンツも爽やかでオススメです。
気を付けたいのはサイズ感。ストレートやスキニータイプなど、足元で細くシルエットが出てくるものは、すっきりした印象でビジネスシーン寄りになります。ゆったり感のあるルーズフィットやセミワイドタイプのパンツは、トップスにぴったりめのジャケットを着るなどして、全体で見たときにダルっとしすぎないようにしましょう。
女性らしさを演出するワンピース
女性の特権とも言えるワンピースも、上手く着こなせば職場に馴染みつつ、あなたらしさを演出できるオフィスカジュアルコーデの強い味方です。
ポイントは、やはり派手過ぎないカラーや柄を選ぶこと。トップス+ボトムスの組み合わせと比べると、ワンピースは上から下まで同じカラーや素材が目に付くので、派手な柄などにするとその印象がグッと強くなってしまいます。
カラーは、モノトーン系やベージュ系はもちろん、パステルカラーなどの淡い色や中間色も柔らかい印象や爽やかな印象を与えられるのでオススメです。柄はつけない(無地)か、小さ目の柄が付いているものが悪目立ちしなくて良いでしょう。千鳥格子やクラシカルなグレンチェックなどであれば、オフィスカジュアルにも馴染みつつ、大人な雰囲気を演出することができます。
ワンピースのメリットは、女性ならではのコーディネートという点以外にも、トップス+ボトムスのように「合わせ」を考えなくてよい点があります。忙しい朝の時間には嬉しいポイントですよね。また、ボディラインを見せたくない人や、体系が気になり始め30代や40代のみなさんにも使いやすいコーディネートではないでしょうか。
靴は歩きやすさを重視しながら、あなたらしさも入れて
上手に組み合わせれば、アクセントにもなりあなたらしさも演出できる足元。オフィスカジュアルで使う靴を選ぶときのポイントは、なんといっても歩きやすさです。
定番のパンプスは、ヒールの高さが5cm、7cmあたりがオススメです。歩きやすさときっちり感を両立させることができます。これ以上ヒールが高いと歩きにくいだけでなく、歩く時のコツコツ音が職場でNGになる可能性が高いです。カラーはやはり黒やベージュ、グレーといったあたりが無難です。
職場がわりとカジュアルでもOKな場合は、自分の好みのカラーを選んで遊ぶのも良いですね。バックストラップやオープントゥのものなども揃えておくと選ぶ楽しみも増えるでしょう。
また、ローヒール(いわゆるぺたんこ靴)がOKな職場もあります。ヒールのないフラットシューズは、職場の中を動き回る人や外移動がある人の強い味方です。ローファーが定番ですが、飾りがついたタッセルローファーや足先をスリムにしたポインテッドトゥなどもアリでしょう。
さらに最近では、スニーカーでもOKな職場も増えてきました。スニーカーはきっちりめの服装に合わせるのがオススメです。スマート×抜け感で、かっこいい女性のコーディネートが完成です。
アクセサリーはシンプルで控えめなものがベター
アクセサリーのOKラインも職場によってまちまちです。基本にならって、あまり派手すぎない&目立ちすぎないもの良いでしょう。ピアスはあまり大ぶりのものを選ばない、ビジューもカラフルなものは控えましょう。ストーンやネックレスなども、細かい粒のものを選び、カラーはシルバー系で職場になじませます。
手元のブレスレットやバングルも、シルバーやゴールドの細身、華奢なチェーンタイプがまずは第1候補になります。太いバングルやレザーものは悪目立ちする可能性が高いので、職場の雰囲気を見てからにしましょう。
オフィスカジュアル全般に言えますが、特にアクセサリーや小物は明確な基準が存在しないことが多いため、先輩や年配の人がしているコーデや、上司がOKかどうかなど、その場の雰囲気で決まるケースも珍しくありません。アクセ・小物はNG! と言いながら結婚指輪はOK、などちょっと謎のルール? もあるので、初めての職場では様子見が一番です。
あなたのお気に入りを見つけてオフィスカジュアルを楽しもう!
今回は女性の方向けに、オフィスカジュアルの基本からコーディネートのポイントまでご紹介しました。堅苦しい服装から解放されて、リラックスした雰囲気で仕事ができるオフィスカジュアルは、採用する会社は増えていくでしょう。
新入社員の方や、新しい職場に入った方など、最初はやっぱり悩みますよね。そんな時は紹介したポイントを参考にしてください。まずは職場に馴染むのが大切ですが、雰囲気に慣れてきたら、オフィスカジュアルの中でもあなたらしさをコーディネートしてみてください。仕事もファッションも両方楽しめるステキな女性になりましょう!