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キャリアアップに転勤はメリットあり。不動産営業での経験も語ります

Business  

みなさまこんにちは、レグルスメンバーの沼倉です。

今回は私も不動産営業の仕事をする中で経験した「転勤」について、タカラレーベンでの体験談も交えてお話しします。不動産のお仕事を知りたい方や、これから就職を迎える方、転職を考えている方の参考になれば幸いです!

転勤は日本特有の文化だった

今回転勤について書くにあたり、色々と調べてみたのですが、実は転勤って日本特有の文化のようです。海外では基本的に希望した人だけが転勤をする仕組みで、いわゆる会社都合で転勤させられるのは日本だけとのこと。

これには昭和の時代から続いてきた終身雇用や年功序列といった日本独自の習慣が背景にあり、一生同じ会社で働くのであればさまざまな職場を経験させようといった理由があるみたいです。

昔は(今も?)家を買うためにローンを組むと会社を辞めにくくなるため、マイホームを買ったら地方に転勤させられて単身赴任なんて話も……。

とはいえ、時代は令和。終身雇用や年功序列といった制度も少しずつ変わる気配が出てきています。昔は総合職と一般職に分かれて、総合職なら転勤アリ(その代わり給料アップや昇進アリなど)という会社が多かったですが、最近では地域限定社員なんていう制度をとる会社もありますね。

不動産業界のイマドキ転勤事情?

転じて不動産業界に目を向けてみると、みなさん誰もが知っているような大手企業だと、全国展開していることもあり基本的に転勤がある会社がほとんどです。

そんな中でも、会社によってはある程度エリアを限定したり、大手の会社でも地域限定職を採用したりと、不動産業界の働き方も少しずつ変わってきたように感じます。

ちょっとした豆知識ですが、いわゆる不動産会社は宅地建物取引業という免許を取得しています。この免許ですが、国土交通大臣の免許と都道府県知事の免許があります。その違いは事務所の場所で、2つ以上の都道府県に事務所を設置する場合は国土交通大臣免許が必要となり、1つの都道府県だけであれば、その都道府県知事の免許になります。

つまり、全国展開しているような大手企業は国土交通大臣免許で、地元だけで活動している不動産会社は都道府県知事免許になります。不動産業界に就職・転職したいけれど、あまり遠くへ転勤したくない、地元を離れたくない、という人は都道府県知事免許を取得している会社に絞ってみるのも良いかもしれませんね。

分譲マンションのモデルルーム勤めだった私の転勤体験談

ここからは私がタカラレーベンで8年間経験した、新築分譲マンション営業でのお話をしたいと思います。

まず、分譲マンションを売る場合、ほとんどの人はモデルルームが勤務先になります。私が8年間の中で担当した物件は14物件ほどで、同じモデルルームで複数の物件を担当したこともありますが、基本は完売したら次の現場へ行く、が新築分譲マンションを売る営業マンの基本スタイルです。

タカラレーベンは基本的にチームごとに現場を移動するため、物件の販売が終了次第、チームメンバーみんなで引っ越し作業を行います。モデルルームの撤収だけでなく、場合によっては自分自身の引っ越しも並行で行うので、引っ越し作業はどんどん慣れていきました。

役に立ったと思えるのは、段ボールの組み立てや割れ物の梱包のスピードも上がったことと、引っ越しに伴う住民票関係の手続きや引っ越し業者の特徴(値段だったり対応だったり)が詳しくなりました。この辺りはお客様との会話でも覚えておいて損はないと思います。その他に、自分自身でレンタカーを借りて引っ越すこともありましたね。

タカラレーベンも全国でマンションを販売しているので(一部海外もあります)、人によっては関東から鹿児島に行ったり、関西から北海道に行ったりするケースもあります。私はもともと大学のときに上京してきたタイプなので、転勤や引っ越しは全く苦にならず、むしろウェルカムなタイプでした。この辺りは向き不向きというか、適性がありますね。

転勤の度に考える必要があるのが、住まいと通勤の問題です。私たち営業マンもモデルルームが変わる度に通勤経路や通勤時間が変わります。

通える範囲ならできるだけ自宅から通いたい! という人もいますが、私は通勤時間が長くなるのが本当に嫌だったので、モデルルームと共に引っ越したり、都合の良い場所に社宅がある場合は借りたりしていました。

仕事とプライベートの両方を充実させたい! と考えた時に、私は通勤時間がもったいなく感じたので、できるだけ職場の近くにいるようにしました。仕事が終わったら早く家に帰って自分の時間を過ごしたいタイプです。

また、職場の近くに住むと仕事面でもメリットがありました。担当物件と近いエリアに住めば周辺の生活環境が分かるので、検討されているお客様とのお話や提案にも役立ちました。

実際、マンションをお勧めしておきながらその周辺の状況を全く知らないとなると、セールスマンとして説得力がないですよね。駅から近いとかスーパーが近いとかいう情報は、今は調べればすぐわかるので、これから生活する皆さんが知りたいのは、その地域のリアルな環境や雰囲気だと思います。

実際にそのエリアに住むと肌で感じられる部分があるため、職場近くに住むことは私にとって一石二鳥でしたね。

引っ越しについては、今が実家暮らしなのか一人暮らしなのかにもよりますね。私は一人暮らしだったので、この部分のフットワークは軽かったです。

それまで全く知らなかった場所も、転勤で住んでみるとお店が集中していて買い物が意外と便利だったり、ちょっと地方だったりすると新鮮な野菜が安く感じたり、すごい自分好みのお店を見つけたりして、なんだかんだ楽しんでいました。

ここも性格によるところですが、新しい刺激を受けることが苦にならないタイプの人であれば、転勤も案外楽しめると思います。私は現在転勤のない仕事になりましたが、今思い返してみても知らない土地で暮らすという経験は楽しかったです。

キャリアアップの機会として、転勤はメリットになります

転勤と言うとネガティブなイメージを持つ方もいますが、私はキャリアアップやステップアップの機会として経験しても良いと考えています。

現在の日本企業だと、どうしても会社都合であることは仕方ないですが、これも捉え方によるかもしれません。例えば、適材適所の配置転換という場合もあるし、組織の中で期待されている人材だからこそ、転勤で経験値を積ませるというケースもあります。

私の場合、仕事の特性上必要な転勤なので会社からの期待とはまた違いますが(笑)、転勤や異動というのは会社から何かしらの期待をされている証かもしれません。

実際にさまざまな場所で働くと、1か所で働いていては縁のない仕事や人、学びとの「出会い」があります。あとは何気に社内での顔も広がります。誰かと繋がっていることが、後々仕事で役に立つものです。その他、嫌な人や合わない人がいても、まあ転勤すればサヨナラだ、という割り切り方もできます(笑)

私は分譲マンション販売の仕事で転勤をすることで、地域の特性を知ったり、地域のお客様ごとにアプローチを変えるなど、営業としての手数を増やす機会になりました。また、良い意味で飽きっぽいというか、環境が変わることが刺激になり、新たな気持ちで仕事ができました。

自分で書いておいてなんですが、これって以前紹介した不動産営業に向いている人と近いですね。

  • 人と接することが好きな人
  • フットワークが軽くて行動力がある人
  • 勉強や新しい知識を得ることが好きな人
女性営業マンが語る、不動産営業の仕事内容や楽しさ 

私にも当てはまる! と思ったら、皆さん是非不動産営業をやってみてください(笑)

仕事や生活の価値観は人それぞれですし、引っ越しを伴う転勤は家族の縛りがある人は難しいなど、その人の環境にもよると思います。

それでも、仕事でステップアップしたい、キャリアアップしたいと考えている人であれば、転勤などの環境の変化は間違いなくメリットがあり、チャンスでもあります。機会があれば是非前向きにチャレンジしてみてください。


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