【注意点も解説】家が欲しいなら早く買った方が良い理由
Life Style 2021.10.20 UPDATE
みなさんこんにちは、レグルスメンバーの沼倉です。
今回は多くの人が持つ悩み、家やマンションを買うタイミングについて、私が入社から8年間続けてきた不動産営業の経験をもとにお伝えしたいと思います。
これから家を購入したいと考えている方、ずっと買いたいと思っているけど踏み切れずに悩んでいる方などの参考になれば幸いです。
結論:買えるなら早く買った方が良い!
結論ですが、家を買いたいと思っている人は、早く買った方が良いです。これは何を隠そう、私が営業として8年間マンション販売をしてきた中で一番強く感じたことです。
さまざまなお客様を見てきましたが、住宅購入をするなら早い方が絶対に良いです。そしてその最も大きな理由が住宅ローンです。
ここからは住宅ローンの解説と一緒に、なぜ家を買うなら早い方が良いか?をお伝えしていきます。
住宅ローンは若い方が有利
なぜ家を買うなら早い方がいいか?ざっくりというと住宅ローンは若い方が有利だからです。
家を買う時にほとんどの人が住宅ローンを利用することになります。数千万円の買い物を、キャッシュで支払える人はそういないですよね。
つまり住宅ローンが使える、選択の幅が広がることが、そのまま家を買うチャンス・選択肢に繋がります。
それではなぜ若い方が良いのか?細かく見ていきましょう。
年齢による制限がある
まず、住宅ローンには実質的に年齢制限があります。ローンを組む際の返済年数は、一般的には下の①~②のどちらか短い方が上限になります。
- ① 80歳までに完済できる期間
- ② 35年返済
これは考えてみれば当然ですよね。例えば70歳で35年ローン組むと、ローン返済が終わるころは105歳・・・現実的ではないのは明らかです。そんなわけで、ほとんどの場合は79歳までに返し終わってね、という決まりになっています。
これをもとに逆算してみると、35年ローンが組めるラストチャンスは44歳なのです。
これまで私が接客させていただいたお客様には、50代~80代の方もいらっしゃいました。ご年配の方で意外と多いのが、「もう少し年齢が若かったらこのマンションを買えたのに!」というケースです。
こんな時は本当にやりきれない気持ちになります。あと数年若かったら、希望の住宅に手が届いたかもしれない。そこまで妥協する必要がなかったのかもしれない。と何度思ったことか・・・。
返済期間が短くなるにつれて毎月の返済額も上がりますし、借りられる金額も減るため、予算はどんどん下がっていくことになります。
例えば、毎月の返済を10万円で済ませたいと思った場合、都市銀行で35年、金利0.625%でローンを組むと、おおよそ3,780万円の物件まで検討できます。
これが25年ローンになると2,770万円となり、10年間で約1,000万円の差がでてしまうことになります。1,000万円も金額が違えば、住宅の質や条件も変わってきますよね。
もし25年ローンで35年と同じ3,780万円の物件を買いたいとなると、1,000万円頭金を用意する必要があります。言い換えると、10年間で1,000万円貯金しなければなりません。
年間100万円の貯金、毎月にすると83,000円の貯金ですね。こう考えたときに、私にはできないと思いました。私がマンション購入前に住んでいた賃貸は家賃約8万円、それと生活費を支払った後に、住宅貯金として月8万円を捻出することはまず不可能でした。
仮に貯金できたとしても、10年間8万円の家賃を払い続けると更新料等込みで1,000万円近くになります。1,000万円貯める間に1,000万円払う・・・よく分からなくなりますね(笑)
とまあそんなことを考える間に、本当に家が欲しいのであれば、10年早く35年ローンが組める時に家を買ってしまえばよいという結論になります。
そんなこんなで、私は26歳でマンションを購入しました。目標は60歳より前にローンを完済することです!
若いと審査が通りやすい
民間の金融機関で住宅ローンを借りる時には、団体信用生命保険というものに加入する必要があります。これは、自分に万が一のことが起こった時に、保険でローン残高を完済してくれます。
この団体信用生命保険ですが、一般的な生命保険や医療保険と同じように健康面の審査も受けることになります。
生命保険に加入されている方はご存じだと思いますが、加入する際には健康状態の告知があります。3年以内に病気になりましたか?持病はありますか?などなど。
一般的に、年齢を重ねるほど健康面のリスクは高くなるため、早い方(=若い方)が審査に通りやすくなります。20代の人と60代の人が「健康です!」と言っても、20代の人の方が…と感じますよね?
特に女性の方は、女性特有の病気などもあります。いずれにしても年齢が若いほど有利に審査が進むことは間違いありません。
住宅ローン金利は間違いなく借り時
年齢も健康面も問題ないけれど、買うタイミングで迷っている!という方も多く見られます。
結婚や出産などのライフイベントは別として、できるだけお得に買いたい!損したくない!みたいな感覚で迷っている方であれば、やはり早く購入することをおすすめします。
まず、戸建住宅やマンションの価格が今後どうなるかは誰にも分かりません(事実として、2013年以降マンションの価格は上がり続けています)。
そして住宅ローンの面で見ると、現在の金利水準は歴史的にも超低金利と言われています。
金利が上がると借りられる額が減る=購入できる価格が下がります。住宅の価格と同じく、今後の金利がどうなるかは分かりませんが、少なくとも今家を欲しい人にとっては借り時と言っていいと思います。
無理のない返済計画&ランニングコストに注意
ここまで、家を欲しい人ならすぐに買った方が良い理由をお伝えしてきました。
とはいえ、みなさんが良く感じる「ローンを組むのが怖い」という感覚は理解できますし、「早く買わなきゃ!」と何も考えなしにローンを組んだら、大変なことになるケースもあります。
ひとつ注意点としてお伝えしたいのは、やはり無理のない返済計画です。住宅ローンでは数千万円という金額を毎月少しずつ返済していきます。それだけに、毎月の返済額が本当に無理のない金額であるかどうかをよく検討してください。
その際に気を付けて欲しいのは、ローン返済額以外のランニングコストです。例えばマンションなら毎月の管理費や修繕積立費などがかかります。戸建住宅でも将来の修繕に向けて積立が必要です。
ローン返済+ランニングコスト、この額を毎月の出費として自分がしっかり払えることを考えてください。
結局この部分においても、35年などの長期ローンを組んだ方が毎月の返済を無理なくできることになります。余裕があれば繰り上げ返済もできるので、やはりローンは長い期間を組める時にした方が良いと思います。
あなたの人生を満喫するためのマイホームを
今回は家を欲しい人が早く買った方が良い理由と、その際の注意点をお伝えしてきました。
最後に、当たり前のような話ですが早く買った方が良い理由をもう一つ。10年後に買うのと今買うのでは、今買った方が10年も早く家を持てます(住めます)。
家が欲しくない人は別に良いのですが、家が欲しい人は、自分が手に入れたマイホームでの生活を早く、そして長く満喫できるにこしたことはないと思いませんか?
住宅購入にはさまざまなリスクがあるため、一歩踏み出すのを躊躇する気持ちは当然のことです。しかし、そのために、住宅を所有できなくなるリスクもあることを頭に置いてもらえたらと思います。
今、お家が欲しいなと思っている方、そして良さそうな物件と出会えた方は、一歩踏み出すチャンスかもしれませんね。是非前向きに検討してみてください。