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【就活・転職のリアル】女性が働きやすい、活躍できる会社を見極めるポイント

Work Style  

黒いジャケットに黒いスカート、黒い靴に黒い髪。スケジュール帳を片手に電話をかける女の子。ああ、就活生だなと一目で分かるその出で立ち。

日本はいつまであの「就活スタイル」が続くのかな?みんなに同じような恰好をさせながら、人とは違うところをアピールしろなんて、矛盾してない?そんなもやもやを抱えながら、彼女たちを見つめています。

メディアではダイバーシティ、女性活躍なんて言葉が飛び交うけれど、女性を取り巻く仕事環境はまだまだというのが現実。先日帝国データバンクから発表された「女性登用に対する企業の意識調査(2021年)」では、女性管理職の割合は平均で8.9%。役員や管理職が全員男性という会社が半分近くというのが、日本企業のリアルです。

もちろん、役員や管理職になるのがキャリアの全てではないけれど、選択肢が増えないことには選びようもないのも事実。こんな状況でも、就活や転職をする時には、できるだけ「女性が働きやすい」、「女性が活躍できる」会社を選びたいですよね。

今回は、就活生や転職を考えている女性に向けて、そんな会社を見極めるポイントをご紹介します。

女性活躍に関する取り組みデータを活用しよう

先ほど紹介した帝国データバンクに限らず、様々な企業やメディアが、女性と企業に関するデータや調査結果を公表しています。

東洋経済では「女性が働きやすい会社」ベスト100を公表しています。この調査では、①女性の活躍②育児・介護③働きやすさ、の3つの視点から、企業をランク付けしたようです。

最新!「女性が働きやすい会社」ベスト100 (2017年版)

実際にランキングを見てみると、誰もが知っているような有名企業がズラリ。この調査対象は、主要1408社なので、当然と言えば当然なのですが、ここにポイントがあります。

評価項目を見ると、女性社員数や比率、採用数や定着率、産休取得者数など、細かい数値が沢山あり、ここに掲載されている企業は、これらの数値をしっかり把握している企業だと言えます。

中小企業や零細企業だと、人手が足りずにこういった細かい数値まで把握、管理できていないケースもあり、結果的に「女性活躍」に関する取り組みは後回しになっている可能性も高いのです。

実際、女性の企業での活躍を促す女性活躍推進法は、常時雇用労働者が301人以上の企業では義務なのですが、300人以下の企業では努力義務、つまりやらなくてもいいと国が言っているわけです。

そうすると結局のところ、大手企業の方が「女性が働きやすい」可能性が高いというのが一つの答えかもしれません。

国が公表しているデータ参考にしよう

では、誰もが知っているような大企業以外で、女性が働きやすい、活躍できそうな企業を探す方法はないのかな?そんな方に向けてひとつ参考になるのが、厚生労働省が公開している「女性の活躍推進企業データベース」です。

このWEBサイトでは、女性活躍に関する取り組みについて15,000社近い企業のデータが登録されています。実際に調べてみると、企業規模が10人未満や、10~100人程度の企業も登録されているのが分かります。

女性の活躍推進企業データベース – 厚生労働省

ここに掲載されている企業であれば、少なくとも女性が働きやすい、活躍できる職場にしようという意識があると考えて良いでしょう。逆にここに掲載されていない企業となると、あなたの就活・転職では優先度、希望度は下がるでしょう。

ここ数年の就活・転職市場は売り手市場(就活生や転職希望者よりも、採用希望数の方が多い)で、かつ世間でこれだけ女性の活躍が叫ばれているにも関わらず、何の取り組みを行っていない企業となると、女性の活用に対する意識が低い、もしくは女性社員を必要としていない会社かもしれません。

もちろんこの情報が全てではないため、ここに掲載されていなくても、あなたが気になる企業があれば積極的にコンタクトを取ってみましょう。

実際の雰囲気や自分の直感を大切にする

ここまでは公表されているデータを有効活用する方法をお伝えしました。しかし会社を見定める上で一番大切にしてほしいのは、面接で会社に行った時の雰囲気や、あなたの直感です。

残念?ですが、「働きやすい職場です」「女性が活躍できる環境です」など、口ではなんとでも言えます。後は実際に行ってみないと分かりません。

例えば、女性が活躍できることをアピールしている会社なのに、人事担当者や面接担当者など会う人の中に一人も女性がいなかったら、「全然活躍してないじゃん!」と私は怪しいと思ってしまいますね。

あとは、特に役員面接などは、その人たちの振る舞いや雰囲気に注目してみてください。女性の仕事や働き方に対する話や質問をした時に、表面的な話ばかりだったり、面倒くさそうにしていたら、これもアウトだと感じます。

上層部の理解がない会社だと、きちんとした取り組みがされている可能性は低いでしょう。

とにかく、実際に会社に訪問して「何か変だな」「気になるな」と感じたら、しっかりと聞いてみましょう。きちんと回答してくれれば信頼度は上がりますし、適当に答えたりはぐらかされたりすれば、その時点で「ここは微妙だな…」って思いますよね。

何かもやもやを抱えたまま入社して、「こんなはずじゃなかった…」と感じても後の祭りです。疑問は解決して、しっかり納得して入社できるようにしましょう。


今回は女性が働きやすい、活躍できる会社を見極めるポイントを見てきました。

でもその前に、一番大切なのはあなた自身が「どう働きたいか」です。なぜなら、「働きやすい」「活躍できる」といっても、その意味は人それぞれだから。

絶対に残業したくない!という人もいれば、自分がやりたいことができれば、残業があっても大丈夫な人もいます。子どもができたら仕事をセーブしたい人もいれば、これまで以上に働きたい!という人もいます。

「自分はどんな風に働きたいのだろう…」一度声に出したり、紙に書いたりして考えてみましょう。それが出来たら、あなたの就活や転職のゴールが見えてきます。

あなたらしく、楽しい生活が送れるよう応援しています、頑張っていきましょう!

参考文献

女性登用に対する企業の意識調査(2021年)- 帝国データバンク

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