40歳のリアルクローズ。今日着る洋服がない!(コーディネート編)
耀く40歳の大台に乗った年、なぜか人生もおしゃれも迷いがちに。そこでおすすめなのが、ファッションの大改革。筆者が着こなしに関する図書などを読み、今の自分にフィットする洋服を探すまでを綴る体験記。自分のスタイルを見つめ直した前回のセオリー編に続く今回は実践編。ノンストレスのワードローブ、毎日が少し楽しくなるようなコーディネートを目指して、いざ!
残すor手放す。大切にしたいスタイルを作る
好きなスタイルを明確にするためにファッション誌などを眺めるうちに、自分がなりたいイメージがだんだん固まってきます。トレンドに流されないように、「マイスタンダード」をはっきりさせておくのが大切。例えば筆者の場合は、シンプルベーシックで揃えつつ、バッグやアクセサリーで一点上質なものを取り入れるのが好み。このように自分の形を見つけることが大切です。
手持ちの洋服をチェックして、「自分スタイルに合わない」、「身体のラインに合わない」、などの印象を与える洋服を除きます。するとベーシックなボトムスが欠けている、くたびれているトップスを買いなおす時期かも……などの気づきがあります。クローゼットに入れる洋服は厳選して、シーズン中ワクワクしながら何度も着られるものを選びます。
そうして残ったアイテムは、ブラックやネイビーのセーター、ホワイトのワイドパンツにブラックのテーパードパンツなど、先述のスタイルに沿ったベーシックカラーでシンプルなアイテムたち。仕分けによって、コーディネートに新しく取り入れるべきアイテムも明確になりました。これからは必要なものだけを買い足せばよいので、ショッピングの迷いもなくなるはず。
何を買い足す? 厳選した7つ
いよいよお買いものです。クローゼットを整理して、どうしても足りないと思うアイテムだけ購入します。筆者が好むシンプルベーシックはサイズ感が要なので、試着に妥協しません。何度も鏡の前に立つのは恥ずかしいのですが、今の自分と向き合うために様々な角度からチェックします。
そして購入したのは、7点のアイテム。
・ 定番のコットンのホワイトシャツ
・ ネイビーとホワイトのストライプシャツ
・ ベージュの長袖ニット
・ ネイビーのテーパードパンツ
・ ホワイトのボーイフレンドデニム
・ ブラックのレザーパンプス
・ ホワイトのトートバッグ
自分スタイルを意識したら、ショップに行っても洋服を欲しくなることが少なくなりました。ネットショッピングも簡単にはできなくなりました。実物を手にとって、身体に合わせてから買いたいと思うようになったからです。自分に本当に合うものは、そんなに多くないようです。その限られたものを大切に使えば、クローゼットが余計なもので溢れることはないはず。これは洋服に限らず、人生のセオリーかもしれませんね。
選び抜かれた精鋭だけのクローゼット。着まわせるか?
そうして完成したワードローブは、どれを組み合わせてもきまる、私を素敵に見せてくれるものばかり。生活シーンにも今の体型にもベストフィットし、私の着こなしをいつも支えてくれる自慢のコレクションになります。
例えば、ネイビーのテーパードパンツを着こなしてみます。ストライプシャツに、ブラックレザーのパンプスとバッグをスタイリングして仕事スタイルに。ベージュのニットに、ホワイトのトートバッグとスニーカーを合わせれば休日のカジュアルスタイルに。どのアイテムとも相性が良く、どんなシーンにもしっくりなじむので、着回しも簡単です。
基本のスタイルを自分で認識することで、洋服の数は少なくても、コーディネートの幅が広がることが分かりました。いつも違う洋服を着ることがオシャレではなくて、自分スタイルを確立している人の方がカッコいいと思えるようになったのは、一つの進歩かもしれません。
明日着る服に迷わなければ、時短もモチベーションアップも叶う
嬉しいことに、クローゼットの整理後は時短でコーディネートを決められるようになりました。どのアイテムを合わせてもまとまるので、失敗もありません。そしていつも好きだと思える洋服を着ていることは楽しい。「今日も私はおしゃれ。それなりにきまっている」と自分でマインドコントロールすることによって、健康的なメンタルが保てるようです。
さらに筆者の場合は、生活にも変化が。体型キープのための運動もスタート。定期的にヨガやジムに通い、歩きかたや姿勢にも気をつけるようになりました。好きな洋服を着て背筋を伸ばして歩く。それだけで少し自信が持て、仕事に向かう足取りも軽くなります。
これまでの人生、なんとなくトレンドを追ったファッションをしていたら、いつしか「おしゃれ迷子」になっていました。本来、おしゃれは「楽しいこと」であるはずなのに、ストレスに感じるなんて。でもおしゃれのセオリーを知って、ファッション偏差値が上がった気がします。おしゃれのセンスは、誰かのまねではなく、自分で考えることで磨かれる。ファッションや立ち振る舞いに気をつけて、いつでもハッピーな雰囲気を身にまとっていたいと思います。