温活で冬の冷え対策!オフィスで使えるグッズもご紹介
Work Style 2021.11.29 UPDATE
現代女性を悩ます問題のひとつ、それは「冷え」ではないでしょうか。オフィスが寒くて体や手足が冷える!といった悩みをもつ人も多いようです。
もともと女性は男性と比較して筋肉量が少ないため、どうしても冷え性になりやすいと言われています。そんな悩みを解決するために登場したのが温活です。上手に体を温めることで、体温を上げて体の調子を整えることが出来ます。
今回は働く女性のみなさんへ、冬の冷え対策として温活&グッズをご紹介します。
冷え性のタイプは4つ!あなたはどれ?
冷え性とひとことで言っても、実はその原因や冷える箇所によって4つのタイプに分かれます。冷え性と戦うためには、まずは敵を知ることから。あなたはどのタイプですか?
① 下半身型(足が冷える)
主に腰から下が冷えやすい人で、お尻やふくらはぎなど下半身の筋肉の固まりが原因となって冷えが起こります。加齢によって症状が出やすく、30代以降で多く見られます。
例えば、デスクワークで座りっぱなしだと、お尻の筋肉が固まって足の血の巡りが悪くなり、冷えてしまいます。あとは、血流を妨げるようなタイトな服装をしている可能性も。思い当たることはありませんか?
② 四肢末端型(手足が冷える)
手と足の両方、その先端が冷えやすい人はこのタイプです。10~20代の若い女性に多く、やせ型の人や無理なダイエットをした時にもよく見られます。あとは、普段汗をかきにくい人がこのタイプに多いようです。
ダイエットが分かりやすい例ですが、食事量が減ることで体を温めるエネルギーが不足して、手足の末端まで血液が行き渡らないのが原因です。
③ 内臓型(お腹や二の腕が冷える)
手足や体は温かいのに内臓が冷えてしまっているタイプで、お腹や二の腕が冷えている、胃腸の調子が悪い人が多いです。
原因はストレスによる自律神経の乱れや、冷たい食べ物や飲み物ばかりとっている、などが挙げられます。普段から薄着の人も体を冷やし過ぎないように気を付けましょう。
④ 全身型
その名の通り、体全身が冷えているタイプです。常に体温が低く、季節に関係なく寒さを感じるのが特徴です。冷えの自覚症状はないけれど、なんだかずっと体がだるい、しんどいという人が多いです。
原因はストレスや乱れた生活習慣などによる基礎代謝の低下です。体でエネルギーをつくる能力が弱っている状態ですね。病気が原因の場合もあるので、ずっと調子が悪いという方は一度お医者さんに診てもらうのも忘れずに。
冷え性の原因は大きく2つ
冷え性のタイプからまとめると、冷えの原因は大きく2つに分けられます。
① 体内で熱が作られない
熱(エネルギー)をつくる「代謝」のメインは筋肉です。つまり筋肉量が少ないと生み出す熱が少ないことになります。
体重に対する筋肉量は、男性が40%に対し女性は36%と言われているため、そもそも女性は冷えやすい体質です。その上で無理にダイエットをすると、さらに筋肉量が減ってしまうため、慢性的な冷えに結び付いてしまいます。
② 作られた熱が全身に届かない
熱が体全身に届けられない原因は、筋肉が足りない、固まっているなどのほかに、食べ過ぎも考えられます。食べ過ぎると消化のために胃腸に血液があるため、筋肉に血液が十分に行き渡らなくなってしまいます。特に脂肪や塩分の多い食べ物、スイーツなどは食べ過ぎると胃腸の負担が大きいです。
その他にもストレスによる自律神経の乱れが大きな原因となります。
冷え性改善に“温活”しよう!!
冷えの原因が分かったところで、さっそく体を温める“温活”をスタートさせましょう!温活のメリットは、冷え性を改善できるのはもちろん、美容にも良い影響があると言われています。
体温を上げることで体の機能や免疫力のアップ、腰痛・肩こりの改善などが期待できます。また、代謝を上げることで肥満防止や痩せやすい体づくり、むくみの改善にも繋がりますよ。
その他、女性にとって大切な子宮や卵巣の機能を正常にする効果もあります。つらい生理痛は下半身の冷えが原因なので温活でしっかり対策しましょう。巷では妊活に向けた子宮温活という言葉も生まれているようです。
働く女子の冷え対策&おすすめ温活グッズ
温活に欠かせないのが体を温めてくれるグッズです。オフィスで働くみなさんでも使いやすいものをピックアップしてご紹介します。
① 使い捨てカイロ
定番アイテムの使い捨てカイロは、使いたい場所に貼れるタイプがおすすめ。おなかに貼ったり、痛みやコリがある腰などに貼ったりすると良いですよ。
その他におすすめの場所がふくらはぎです。ふくらはぎは第二の心臓と言われることもあり、血液やリンパの流れをスムーズにする役割があります。ふくらはぎをカイロで温めて、血液や体液を体中へしっかりと届けましょう。
② レッグウォーマー・靴下
足先が冷える方は、ふくらはぎまで温まる長めの靴下を選びましょう。それでもまだ寒い時は、靴下の上からレッグウォーマーを履くと良いですよ。
③ ハンドウォーマー・アームウォーマー
かじかんだ手指対策には、ハンドウォーマーを活用しましょう。パソコンを使うデスクワークやスマホ操作には、指先があいたタイプを使いましょう。肘まで温めたい人は、アームウォーマーがおすすめです。
④ 湯たんぽ
湯たんぽも昔からの定番アイテムです。最近はさまざまなデザインのものが出ていて、オフィスで使っても違和感がないものもありますよ。とくにゴムやシリコンでできたタイプはコンパクトにしまえるので、会社や持ち運びで使うのにおすすめです。
⑤ 女性用腹巻
お腹をあたためると内臓から全身に温かい血液が送られて体の働きが良くなります。腹巻のメリットは冷房がきつい夏の時期にも使えること。寒い季節はウールやコットン素材のものを使って、夏にはシルクでスマートに着こなすのがポイントです。
体を温める食べ物や飲み物を摂ろう
冷え性改善に温活グッズとあわせて取り入れたいのが、体を中から温めてくれる食べ物や飲み物。日常生活の中で取り入れることが出来れば、体質改善に繋がります。
冬が旬の食べ物や根菜で体を温めよう
冬に土の中で育つ根菜類は体を温めてくれます。カボチャやニンジン、ゴボウ、生姜などが代表的です。その他には味噌などの発酵食品は代謝を高めてくれる効果があります。
食事のアクセントに胃腸の働きを助けるスパイスを入れるのもおすすめ。黒コショウや麻辣ペッパーなどで体を温めましょう。ただし、汗をかくほど辛いスパイスは逆に熱を奪って体が冷える原因となるので避けて。
発酵した茶葉やポリフェノール入りの飲み物を摂ろう
飲み物で体を温めてくれるのは、茶葉を発酵させて作る紅茶やほうじ茶、ウーロン茶などのお茶です。生姜を入れた生姜紅茶や、シナモンが入ったチャイティーなどもおすすめです。
その他に、血管拡張作用のあるポリフェノールが含まれるココアや赤ワイン、黒豆茶などもGOOD。逆に注意したいのが、コーヒーと発酵していない茶葉を使った緑茶や抹茶です。体を温まると思いがちですが、体を冷やす作用があるのでできるだけ避けましょう。
間食はお菓子よりもナッツがおすすめ
仕事の合間、ちょっとひと息にお菓子を食べる人も多いと思います。しかし糖分を多く含むお菓子は血糖値が上がって代謝を下げるだけでなく、白砂糖は体を冷やす原因と言われています。
代わりにおすすめなのが、カシューナッツやアーモンド、くるみなどのナッツ類です。栄養価が高く、タンパク質も豊富で食べ応えがあるため、小腹を満たすのにピッタリですよ。
根本治療は体質の改善!体の中から美しく健康に
今回は冷え性の仕組みと、冷えの改善に向けた温活グッズを紹介しました。紹介したアイテムの活用も大切ですが、一番は体質改善によって冷えない体づくりができると良いですよね。
そのためには、規則正しい食生活やストレスを溜めない生活、そしてこまめな運動がポイントです。毎日のちょっとした時間をつかってストレッチやウォーキングができると、筋肉がつき代謝が上がるので、冷えにくい体に一歩近づきますよ。
みんなで温活を取り入れた健康的な生活を送って、体の中からキレイで美しくなりましょう!
- 参考文献
- 正しく知る「冷え症対策」4つのタイプ別セルフチェックと簡単ケア -NHK
- https://www.nhk.or.jp/kenko/atc_1143.html